NO1.「遅延型フードアレルギー検査」(血液検査)
遅延型(遅発型)フードアレルギーとは一般的な食物アレルギーのように食べてすぐに問題が起こるアレルギーではなく、食べてから数時間から数日後に体調や行動に問題となって現れるアレルギーです。このため、原因を特定しにくいアレルギーです。
原因不明の慢性的な疾患などはこの遅延型フードアレルギーを解消すると治ることが多いようです。
即時型フードアレルギー検査を「IgE抗体検査」というのに対して遅延型フードアレルギーは「IgG抗体検査」といいます。
遅延型フードアレルギーの検査をすることによって、リーキーガットの程度が分かります。
リーキーガットとは?
リーキーガットとは、「漏れ出る腸」という意味で、腸内で悪玉細菌が異常増殖し腸壁が荒れて、本来は細かいメッシュ状の腸壁のキメが荒くなり、未消化の食べ物が大きな塊(といっても分子レベル)のまま、腸から血流に漏れ出してしまう状態をいいます。
この状態で血流に流れ出るとまずいのが小麦粉タンパク質ののグルテンと牛乳のタンパク質のカゼインです。
この2つは脳にたどり着くとオピオイド作用といって、麻薬のような作用をもたらします。
私はOL時代にカミソリで指を深く切ってしまい、(キャップが取れなくて強く握って引っ張ってしまった)人差し指の神経をつなぐ手術をした時に、局所麻酔をしたことがあります。
そして手術中、ずっと気持ちよくペラペラとおしゃべりをしていました。「こんな事喋っちゃっていいのかな〜^ ^!」なんて言いながらずっと喋り続けて、看護師さんがニコニコしながら聞いてくれていました。
考えてみると、娘の「ペラペラおしゃべり」ってこれとそっくりだと思いました。
今年の4月下旬に乳製品をやめて、最近は統合失調症のような「ペラペラおしゃべり」を見ていないので、カゼインによるオピオイド作用(麻薬作用)だったのではないかと思います。
遅延型フードアレルギーとは?
遅延型フードアレルギーとは、リーキーガットによって未消化の食べ物が血流に流れ出た結果、体がそれらを異物とみなして抗体を作り、攻撃してしまうアレルギーです。
見た目には分からないけれど、体の中で炎症を起こしています。これが色々な不調を引き起こします。
また、解剖の結果では自閉症の人の脳には炎症がある事が分かっています。
脳に炎症があったり、オピオイド作用によってウチの娘のように空想のおしゃべりが止まらないとか、子どもに幻想、幻覚や、異常行動などが起きている可能性があります。
検査で反応があった食品は食事から除去するべき?
娘は検査をしたところ、乳製品、牛肉、卵に大きな抗体反応がありました。小麦は意外とそうでもありませんでした。
リーキーガットの程度としては「強めのリーキーガット」との事でした。
自宅に届いた結果を見て、牛肉と卵を控えていましたが、クリニックのオンライン診療で質問したところ、問題の症状と関係がある事が分かっているものは控えて、分からないものは食べていていいとのことでした。
あまり控える食べ物が多くなると、栄養が不足してかえって良くないとの事でした。これらの抗体反応は、リーキーガットが治れば反応も無くなっていくそうです。
先生からは「乳製品と小麦はそのままやめておいて、他は食べていて良い」との事でした。
反応がそれほど大きくない小麦もやめておくのは、オピオイド作用が怖いからです。ただ、親としては、牛肉と卵も、脳の炎症を想像すると、あまり進んで食べさせる気にはなれません…。
ともかく、リーキーガットが治れば抗体反応も消え、炎症も消え、脳内にカゼインやグルテンが入り込む事も無くなり、食べても大丈夫になります。
ただし小麦と乳に関してはそもそも体に良くない事が近年分かってきているので、成長期はなるべく控えた方が良さそうです。
我が家では少なくとも、家では主食としてパンや小麦製品を食べるのはやめる事にしました。
NO.2「便総合分析検査」
腸の状態や腸内細菌叢(腸内フローラ)を調べる検査です。便中の細菌を培養して腸内にどのような菌がいるかを予想します。悪玉菌は嫌気性の場合が多いため空気に触れると培養されない場合もあり、確実ではありません。でも培養できた菌については存在がわかります。
リーキーガットは悪玉菌の異常増殖が原因で起こります。
悪玉菌の異常増殖は、抗生剤の使用が元々の原因と思われます。
抗生物質を飲むと、腸内の善玉菌を含む細菌が全部死滅してしまい、元に戻るのに半年くらいかかるそうです。
ですので、毎年何かしらで抗生剤を処方されていたら、その人には腸内の細菌がほとんどいないということになってしまいます。
腸内細菌は食べ物の消化を手伝ってくれたり、エネルギーを生産してくれている人間にとって無くてはならない存在です。
腸内細菌叢が乱れ、悪玉菌(カンジダ菌など)が異常増殖して、ツタのように腸壁にかぎ爪をびっしりと張り巡らせて腸壁を荒らし、リーキーガットになります。
娘の検査結果では悪玉細菌叢は検出されていませんでしたが、カンジダ菌の増殖がある事は確実なようなので疑問が残りますが、とりあえず、「問題なし」という結果です。
NO.3「有機酸尿検査」
腸内細菌の代謝物が尿中に出るので、それを調べることで、どのような菌がいるかがわかります。
娘は野菜を食べないのにシュウ酸値が異常に高く、この異常に高いシュウ酸値はカンジダ菌の産生物で、自閉症に関係するそうです。
また、娘は4-クレゾールという値も異常に高くて、これもカンジダ菌の産生物だそうです。4-クレゾールは、平たく言うとアドレナリンやノルアドレナリンの強力な阻害要素ということで、自閉症に関係するそうです。
NO.4「毛髪重金属検査」
毛髪重金属検査は過去3ヶ月の重金属の排出量を調べる検査です。人の体は体に入った毒素を便、尿、皮膚や毛髪から外へ出しています。
毛髪検査では毒素が多く出た方が、体が守られていて健康というコトになるそうです。
否定されていますが、ワクチンに含まれる防腐剤の水銀から自閉症を発する発するケースがあるようです。
自閉症の症状と水銀毒の症状は同じなのだそうです。水銀毒が蓄積するとその神経毒により運動能力が極端に低い、筋肉が弱い、といった症状になります。食欲がなく痩せていくという症状もあります。
私がノイローゼになりかけた、乳幼児期からの少食は水銀の蓄積によるものの可能性があります。
娘の検査結果は、水銀毒がダントツに高く出ていて、基準値よりもはるかに超えていて、健全とは言えない様子。
先生の説明によると、検査結果下側のミネラルの出方が左に(基準よりマイナス側)よっているのは、体の機能としては「排出が出来ていない」という事になるそうです。
つまり、毒素の「排出能力が無い」状態で、これだけの水銀量が出ている…!?という事になるようです。
さて、前にも書きましたが、ここからまずはクリニックの処方する薬で
カンジダ除菌をし、リーキーガットが治ったらキレーションをする、という道に進みます。
リーキーガットは半年くらいで治るそうです。
今回の検査結果のすべてを見たい方は
こちら(note.com)の記事にpdfファイルをアップしましたので、気になる方はご覧ください。