握るおもちゃ
子供が握って、持つことのできる大きさ、重さでできた木製素材の振って音を出すことができるもの。
時期
ものを握って、腕を使って振ることができ始める3ヶ月半くらい〜
誘いかけ
周りの大人が子供の前で、ガラガラを握って、振って音を出すところを見せてあげる。
その後、子供の手に握らせてあげたり、手の届く範囲においてあげれば良い。
解説
触覚体験は手で何かを握ることから始まる。「手は外に現れた脳」と言われるように、触覚体験は脳の発達にも大きく貢献する。
新生児は自分でものを握ることができない。しかし、大人が指を握らせると握る。これを「反射的な握り」とか「反射的把握」と言う。
生後2、3カ月位になると自分の意思で意図的に何かを握ろうとし始める。
これは「不随意筋運動」(自分の意思とは無関係の行動)から「随意運動」(自分の意思による行動)への移行であり、成長の方向でもある「自立」は、前にも述べたように、この随意運動ができるようになっていくことである。
握るものはどんなものが良い?
大原則
赤ちゃんの体のサイズに合っていること、危険がないこと
①自然の素材のものを準備する。舐めると毒素が出てくる危険性のある科学的な素材は排除する。
②握ったときに温度差を感じることができるように、同じ形状のものでも木製、金属製、布製のように異なった素材のものを用意すると良い。
③球体のような形、柔らかくて尖っている突起状の形など立体感を刺激する要素を盛り込んでいるもの。
④握ったり、握ったものを降ったりすると音が出て、触覚と同時に聴覚を刺激するようなもの。
ここで挙げられている「ガラガラ」は代表的なものである。
生後2ヶ月くらいからお座りができるようになるまでの5、6ヶ月位までの間に様々なものを握ることにより、触感覚が大きく発達する。子供への与え方は、あまり多く与えすぎない点に留意する。
子供をよく観察し興味がなくなったものはしまい、新しいものを与えるようにする。
お座りができるようになると、いよいよ握った物落としたりあげたりつまんだり、引っ張ったりといった操作ができるようになり、子供の知性がめざましく伸びていく。
おすすめのガラガラ、集めました。
スティックタイプの定番、「舐め」&「にぎ」ガラガラです。
リングタイプ。握れるようになる前でも、指をかける事ができるので、早めの段階から使えるガラガです。
布製のガラガラ。というかにぎにぎ。これも早いうちから使えそうです。
モンテッソーリ教育では、異なる素材を用意する事も大事にしています。
力を加えると変形するガラガラ。握る事が楽しくなるガラガラです。
これも変形タイプ。異なる形状、質感を楽しめるようになっています。