赤ちゃんの発達を促すモビールは、シンプルなものが良いでしょう。
0歳~3歳のちから
一つ一つのモビールに吊るされているものの数にも配慮が必要です。
最高で7個くらいが適当です。
赤ちゃんにとって刺激が多すぎるのは決して良いことではありません。
市販されているものの多くは、吊るされているものの数も多いし、形や大きさもまちまちで何種類もあるし、色も出来る限り多く盛り込んであります。あたかも1つの商品でなるべく多くの刺激を与えることを売りにしている感さえ受けます。
大人が見るとシンプルなものより刺激の多い物の方がなんとなく魅せられるかもしれませんが、赤ちゃんにとってはなるべくシンプルなものの方が良いのです。
モビールの系統性
モンテッソーリモビールには視覚の発達段階に応じた順番(系統性と呼びます)があります。
生後すぐ
まずは白と黒のコントラストでできているもの。
考案したイタリア人の名前をとってムナリモビールと呼ばれています。
誕生後2週間ほどで、眼球を固定、つまり、一点を見続けることができるようになります。
①ムナリモビール
2ヶ月くらい〜
一点を見続けることができるようになると次に、追視を始めます。
追視とは興味のあるものが動くとそれを目で追ってみようとする行動です。
この段階になると異なる刺激を与えるモビールが必要になってきます。
②八面体モビール
③ダンサーモビール
人間がダンスをしている形のモビール
[年齢] 2・3カ月くらい
[素材]
表裏に艶のある光る紙と別の一色を貼り合わせる
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④ゴッビモビール
一色が明暗で5段階や、7段階に段階付けられているモビール。
[年齢] 2・3カ月くらい
[素材]
絹糸が巻かれた球体でできている
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手を出すようになったら…
その後、子供が見るだけでなく手で触れ始めるようになると、素材は木製などにして、多少引っ張っても取れないようにしっかりと取り付けます。
このときの形は魚であったり、動物であったり現実にある身の回りのものを題材にしていきます。
鳥、魚、蝶、飛行機など、現実の世界と違和感のないものを選ぶと良いでしょう。
(注意:特にムナリモビールはガラスが使われているので、手を出す前に必ず取り替えましょう。)
引っ張って遊べるモビール
木製のモビール
飛ぶもの・泳ぐものなど、現実に則したモビール
このように、視覚が発達しなければいけない時期、それも誕生後すぐから始まるごく数ヶ月の期間に限定してみても、これだけの数のモビールが発達を促す環境として考えられるのです。
モンテッソーリ教育では、すべての発達の課題に対して同じスタンスで環境を整備していきます。
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この記事の参考図書
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