好転。

春休みからブレインバランスの本を読んで、バイオロジカル検査をし、リーキーガット(腸)の治療と食事改善、運動療法を続けてきました。

半年ほど経ち、ここにきてぐっと娘の調子が良くなって、本来の姿を取り戻しつつあるように感じています。

7月末のピアノの発表会をなんとか終えたあたりからぐっと変化してきた感じがします。

良い変化1 友達を連れてくるようになった

娘は春に乳製品を除去してからすぐに、友達を連れてくるようになり、最近は毎週末に数人が集まってワイワイやっています。
(5人以上になったら外へ行ってもらう事にしています。)

良い変化2 娘の良いところが復活した

先日(9月の)花まる学習会の国語大会で娘がMVPに選ばれたそうで、花まるの先生からベタ褒めのお電話をいただきました。

「〝先生もサポートスタッフもびっくり” のリーダーシップを発揮して文句なしのMVPだった」

らしいです。(私は電話に出なかったので、パパが受けて私に報告してくれました。)

それに続いて小学校の前期の成績表が戻ってきましたが、そこにも

「国語では文章の内容をしっかり理解していて、他者への説明も非常に良く出来ていました。」

と書かれていました。

たしかに娘は一年生の頃にレゴスクールの発表の時にプレゼン力を発揮していました。

他の子が発表をしたがらない中、流暢に発表する娘を見て私も誇らしく思っていました。

しかし2年生の頃にはそれも陰って、悲しい思いをしていました… が、ブレインバランスの本に書いてあるとおり、

“弱い方の脳を強い方の脳に追いつかせる事で、
本来の強い部分を損なうことなく全体の機能が向上” しているようです。

娘が本来持っていた良い部分が良い部分としてちゃんと出てきた、という感じがします。

ブレインバランスの本によると、一般的には「強い部分、得意な部分ををより伸ばそう」と考えがちですが、発達障害(発達段階の子ども)に関してはそれは脳のアンバランスを大きくし、更なる悪化をまねくそうです。

ボートを漕ぐ時、どちらか片方だけを強く漕ぐとグルグル回ってしまってまっすぐ進むことができません。脳の運転もそんなイメージではないでしょうか。

心配していた右脳の機能

また、
私は娘の右脳機能の欠乏を心配して
「本は読めるけれど内容を理解していないのでは?」
「本は読めるし全部覚えているけれど、内容を説明することができないのでは?」

…と懸念していましたが、先生方の評価によればその辺はどうやら大丈夫なようです。
(一時的に出来なくなっていたけれど、もともと大丈夫だったと言えます。)

心配していた前頭葉の機能

9月にブレインバランスインテグレーションの資格を持っているスポーツセラピーの「JUMP OUT」でアセスメント(検査)をして貰い「前頭葉は大丈夫です。」と言われ、ホッとしました。

…ちなみにこの療法士の方はとても爽やかな男性でした。^^
そして一緒にいると気分が上がる感じの人でした。娘も少しハイになっていました。(そうなるのは女子だからかもしれません。汗)
仕事がら疲れる事もあると思いますが、ぜひその健康的な “気” を保って欲しいと思いました^^。

…そういえば、今年通い始めた「かけっこ教室」の先生も共通する雰囲気の人で、きっと健康的な思考と身体を持っているんだろうなあと思いました。

リーキーガットからのオピオイド作用:妄想について

私が娘の障害を疑い始めた、最も怖かった症状は

「他人には意味のない事を1人で延々と喋り続ける」

ことで、

リーキーガットからの ー 乳製品からの ー オピオイド(麻薬)作用によるもので、毎日食事のたびに妄想を起こしていたから統合失調症の人みたいになっていたようです。

今思うと
「口を開けばピクミン(ゲーム)の話しかしない!」という段階から、
「(私が覚えていられない)意味不明な話をずっとしている。(もうすぐ中学年だよ!?)」
と感じ始めたとき。
そのあたりが私の不安が恐怖に変わった時だった気がします。

しかし、リーキーガットはまだ治っていないようです。

10月のお誕生日に「一年に一回くらいなら」と、これまでと同じBR31のアイスケーキを食べました。
お誕生会当日はお祭り騒ぎだったので気がつかなかったのですが、翌朝日曜日、朝食後にケーキの残りを食べて、ふと気がつくと、キッチンにいる私の横で娘が楽しそうに話し出していました。


「…、…!」
「興奮の薬を作ります!」
「まず…します!」
「牛肉を乾かして粉々にします!」
「それから…します!」

ああこれがオピオイド作用ね…

今までただの空想のおしゃべりと片付けていたものをこの時はじめてはっきりと認識しました。

この手のおしゃべりがオピオイド作用(乳製品)によるものだったのね、と。

そういえば前に面白がって文字起こしアプリを使った事があったっけ…これこれ…。

「条件はクーピーが水に浮く事とフライパンがコンロの上に置いてあること。
まず赤いクーピーをフライパンの上に置く。そして青いクーピーを睡蓮鉢の中に落とす。黄色のクーピーを棚の上に投げてあげる。
そして紫色のクーピーを持って重いものを探して見つけた重い物の近くに置く。白いクーピーを紫色の千切って細かくした紙と一緒に投げあげる。そして最後に赤いものとか青いものとか黄色いものとか紫色のものとか白いものとか折り紙とかでいいから生きてるみたいに動かす。画用紙を新芽の形に切って緑に塗って床に置く。画用紙を葉っぱの形に切って緑に塗ってさっきの新芽よりちょっと上に置く。そしてつぼみの形を切って上の方だけジグザグに白く塗って後は黄緑に塗ってそしてさっきの葉っぱよりちょっと上に置く。そして花を描いて真ん中の部分を黄色、それ以外は白くして茎はみどりに塗ってさっきのつぼみよりちょっと上に置く。そして赤とか青とか黄色とか紫とか白とかの色の花びらを切って散らばす。そして赤いボールか赤くて丸めた折り紙を上から落とす。
それから床に青い折り紙を散らばして大体床が青くなったようにする。そうしたら星を黄色い紙に書いて切り取って上から落とす。星は2つくらい。そして紫色の紙を飛ばす。こうすると一瞬だけ世界が紫になったみたいになる。それから白い千切った紙を散らばす。最後に宝石を散らばす。…」

これ、喋り尽くしてからの文字起こしでした。2時間前くらいからすでにしゃべっていました。
この文字起こし、遠い昔の出来事のように思っていましたが、
日付を見ると、今年8月。「あれ?もう乳製品摂ってないはず。」と思って、食事の写真を確認し、カレンダーを確認すると、乳タンパクの入った医療用サプリメントを摂った最初の日でした。
先生から「問題が出たら量を少なくしてかまいません」と言われていましたが、関係に気づいていませんでした(苦笑)。
この後10日間くらい、夏キャンプに行っていたので気がつかないうちにおさまったのかもしれません。

もしくは、この頃までは私が娘の妄想に慣れてしまっていて、これが異常だと気づけなかったのかもしれません。

このサプリメントは腸の治療のために今も摂り続けていますが、幸いこのようなおしゃべりはありません。

でも実は先日、娘が「今、頭の中で空想してる。」と言っていました…。(ガーン)
度々妄想が起こるということは、脳の発達遅延に繋がるので心配です。
このことは、澤口俊之先生の本に書いてあることから推測しました。
成長期の子供がセックスにハマると脳の発達遅延につながると。
つまり、年がら年中”興奮状態”でいると脳の発達に良くない、ということですよね。

終わりがなく、意図してお話を作っているというよりは、お話が垂れ流されているという感じ…。

今思えば、幼少期から続く「おうちごっこ」や「釣りごっこ」(断るとさめざめと無く。)もオピオイド(妄想)だったのかも…。
プールに入ると必ずやっていた「釣りごっこ」は今年の夏、最初のプールで娘はやりかけて自ら辞めました。私は内心「おお〜!」と感動していました。

その他にも「もし〜だったらどうする?」もオピオイドだったのかも。
以前は「家がクレヨンで埋め尽くされたらどうする〜?」みたいな百問責めによくあっていました。

子どもなのでどこまでが正常でどこからが異常かはわかりませんが、何はともあれ、
お誕生日のアイスクリームのおかげで、乳製品を食べた時の特徴を認識することができました。
リーキーガットが治れば食べても大丈夫になるらしいけど、、どうなんでしょうね?実際のところはまだ、わかりません。

ちなみにおしゃべり中も、「12-8は?」と質問すると一応答えていました。
完全にあちらの世界へ行ってしまっているわけではないようです。


有機酸尿検査によるとクロストリジア属の悪玉菌(?)の異常増殖により 4クレゾール 値がぶっ飛んで高く、幻覚や精神障害と関連すると書いてあるので、原因は乳製品だけでは無いようなのですが…><

17) 高い4ークレゾールの値は、胃腸内のクロストリジア・ディフィシル及びスカトロジニス(Scatologenes) が原因であるのが一般的です。
…中略…
ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)を不十分にさせることで、異常行動を引き起こします。
4ークレゾールの高尿値は、自閉症、多発性硬化症、神経毒性幻覚およぴ他の神経学的およぴ精神医学的障害の中で最も重篤な臨床症状と関連しています。
…中略…

有機酸尿検査の結果より

止まっていた身長

1年生〜2年生の冬までの間は、とにかく娘が ”自発的に食べる” 事を主眼においていたため、娘の食べるものしか食べていなかったという実情でした。
娘の偏食に心が折れた私の手抜き願望もありました。
夜は習い事の帰りに火曜はモス・木曜はマック・金曜は回転寿司が定番で食生活がとても悪かったのは事実です。
その結果、2年生の前半に身長が止まる程の栄養障害に陥っていたのです。
恐ろしい…

食事を見直してからは今年は1学期に3cm、2学期に4cmとちゃんと背が伸びています。

筋力もついてきました

運動に関しては協調運動はまだまだ不得意なようですが、毎日のコアトレのお陰で筋力がついてきました。

筋肉が増えれば増えるほど、脳に送られる情報(刺激)が増える!

と自分にも娘にも言い聞かせ、一緒に頑張っています。

実は筋肉は24時間重力を感じて脳に信号を送り続ける、脳にとって、大きな影響を与える存在だそうです。
宇宙に行ったパイロットは帰ってくると歩けないほどに筋力が低下していますが、実際に脳も萎縮しているそうです。

始めた時はレベルが “重度の機能低下” に近いレベルでしたが、年相応に近づいてきました。
一歩一歩、進めていこうと思います。

協調運動も変化が出てきました

協調運動に関しては体の中心線を左右上下にまたぐ動きが難しいようです。
このことは感覚統合の本にも書いてありました。

右手と左足を交互に体の前後でタッチする運動を「宿題体操」としていたのですが、1ヶ月経っても2ヶ月経ってもお手本を完コピできず(なんとなくはできるのですが)、本人がやりたがらなくなり、一旦辞めていましたが、半年たった最近試したら、真似出来るようになりました。

運動はこれまで未発達だった分のギャップを埋めるのは大変そうですが、何をやっていくべきかは掴みました。

他にも便秘や書字や絵、身辺自立など 気になる課題はありますが、娘の妄想が出なくなった事で不安の多くは解消したように思います。

娘を助けるヒントになった事例:
「パトリック 強迫症などもう過去の話」

薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方 Kindle版より

ブレインバランスの本には各章の終わりに子どもの事例が載っています。
娘はこの本に出てくる色んな子どもたちと部分的な共通点がいくつもありました。

最近読み返して、全体的に娘と似ていて、同じ経緯をたどっていると感じたのは第9章の終わりに出ている「パトリック君の話」です。
娘は「強迫症」ではないけれど「妄想」があり、運動に問題があり、偏食があり、食物過敏症があり…
そして今は改善の道を辿っていることがわかります。
(↑気が早いかもしれませんね)

この本に出会って良かった。(涙)

参考リンク

ブレインバランスの本
バイオメディカル療法の本
感覚統合の本

施設

小西統合医療内科
JUMPOUT
DR.吉澤HP

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