幼児期はお母さんが赤ちゃんと一緒にいる事がとても大切です。
私は生後2ヶ月から赤ちゃんの家に預けられ、1歳になったら保育園に預けられて育ちました。
因果関係の程度はわかりませんが、私は自己肯定感の低い人間に育ちました。
思春期は偽悪(偽善の反対)に走りました。
つまり不良です。意志薄弱な弱いタイプの不良です。
大学卒業時は自分はいったい何をしたいのかサッパリわかりませんでした。
憧れ(社会的な)の学部や仕事を選んでも、人生が開けませんでした。
社会人になってからは、怒られたことや後悔のフラッシュバックに悩まされ続けました。
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娘を出産した頃、
友人は、「子供と24時間一緒にいるなんて無理。」と言っていました。
実は私の母も、同じ事を言いました。
(ウーマンリブ世代の母は私に外でバリバリ働いて欲しいと思っているようです。)
つい最近も、歯医者さんで、受付の女性がお客さんとの会話で、
「だって働かないと保育園に預けられないし。」
と言っているのが耳に入りました。(ブルータス、お前もか!)
…いやはや、保育・育児が大変なのは本当にそのとおりです。
1人では無理があるのは、当たり前です。
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母となっても、仕事に対する情熱や、立場だったり、感情が不安定だとか、障害の問題を抱えていたり、人はそれぞれです。それに保育園が悪いと言いたいわけでもありません。良い悪いという問題でもないと思います。メリット、デメリットは何を選んだとしても必ずあるからです。 ただ、
「子供を保育園に預けたいから働く」とか、
「延長保育で夕ご飯も食べさせてしまえば子供と一緒にいるのは1日3時間くらいですむ」とか、
そういう会話を聞いていると、
私は、「そんな風に我が子を遠ざけてしまわないで…。」とちょっと悲しい気持ちになります。
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赤ちゃんだった頃の私の気持ちは、もちろん思い出せませんが、私は、お母さんと一緒にいたかったんです。
私は思春期からずっと母親嫌いでしたが、(今は解消しています)
この思いは今では確信となっています。
なぜなら、こうやってこの事について、文章を書いてみるだけで涙が出てくるからです。
「私は寂しかった」、「もっと一緒にいてほしかった」、と感情が揺り動かされます。(46才のオバサンになってもです!)
追記
実は、この涙を流してから、私はこの「赤ちゃん時代のトラウマ」に気がつきました。
自立の土台は「自己肯定感」
「自分は愛されている」、「自分はありのままで愛されるんだ」という感覚。
これが人生にはとても大切なのです。
読み書き計算、英語やスポーツのスキルを身につけようとする前に、この「何もできなくても私は愛されている」という土台(感覚)がきちんとできているかがとても大事なんです。
これは良い意味での「根拠のない自信」となり、将来、困難を乗り越えて未来を切り開くための大きな支えとなります。
この「自己肯定感」なくしてどんなに努力を重ねても、どんなに頑張っても、砂の上に城を建てるようなもの。
ちょっと風向きが変わったとたん、あっというまに崩れてしまいます。
「自己肯定感」は「精神的な自立」と言い換える事ができると思います。
今思えば、学生時代の非行や奇行は誰か(本当は母親)に「認めて欲しい」という承認欲求の表れで、他者に対する承認欲求が強すぎたばかりに、良好な人間関係を築くことができず、酒・タバコで大人を演じてみたり、奇行(愚行)に走り、承認されるどころか問題児とされ、悪循環に陥っていたのだとわかります。
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初めての出産で、不安は沢山あると思います。でも、、
保育はプロに任せたほうがいい? そんなのウソです。
あなたの赤ちゃんは、たとえ保育のプロでなくても、あなたと一緒にいたいんです。(もちろん、虐待の場合は話は別ですが)
ですから、どうか、自分の子を自分のそばに置いておくことを許してあげてください。
そして、夜、布団に入ったら「あなたが大好きよ」と言ってあげてください。
もし、お子さんが保育園に通っているのなら、
「1日、1人で頑張って偉かったね。ママ、とても助かってるよ。ありあがとう。大好き!」
と労いの言葉、感謝の言葉、愛情があることを伝えてあげてください。
家庭保育を支える2つのアドバイス
- 気の合うシッターさんを見つけて、赤ちゃんの内から慣れさせておく
- ブログを利用して育児記録をつける
気の合うシッターさんを見つけて、赤ちゃんとの信頼関係を築いておく
シッターさんを1人決めて、赤ちゃんのうちから信頼関係を築いておくことは、
赤ちゃんを迎える予定で、在宅のお仕事を抱えるママには、ぜひチャレンジして欲しい事のひとつです。
これ、幼稚園の降園後に、シッターさんと公園にやってくるお子さんをみて、
「羨ましい〜!私もやっておけばよかった!」
と思ったことなんです。
専業主婦だと、幼稚園の送迎はどうしてもママの役割になります。
でも、完全にママ1人でこれをこなすのは、意外と難しいんですよね。
体調不良やケガなどで休んだり、2番目の子供の出産などの病院通いの可能性だってあります。
私も年に何回かは「うーん 頼める人がいない。どうしよう!」というピンチがありました。
おじいちゃん、おばあちゃんが近くにいれば緊急時にはお願いできるかもしれませんが、嫌がられることもありますよね。
まして、核家族で祖父母が遠距離の場合は、パパ以外に頼れる人がいませんよね。
我が家は、夫婦どちらの両親も遠距離に住んでいるので、保護者会の時も体調が悪い時も、基本は私が迎えにいって、一緒に1日を過ごすのが当たり前でした。
私の場合、「赤ちゃん時代は母子一緒に!」という思いが強かったので、
「今だけだから」と思って頑張っていましたが、精神的に辛い時もたくさんありました。
そんな赤ちゃん時代もすぎて、子供も3~4才くらいになると、結構自立してきます。
そうすると、ママもお仕事復帰の準備や挑戦をしたくなってくると思います。
この時期に、一週間に一度でも、
“0才の時から馴染みのシッターさん”に「幼稚園のお迎え+公園遊び」
をお願いできると、
夕方までほぼ1日、自分のために時間を使うことができるわけです。
私は娘が年長の時に、ネットビジネス塾に参加したかったけれど、ほとんどが平日の夕方〜夜で全く参加できませんでした。
こんな時、夜はさすがに難しいかもしれませんが、もし、信頼できるシッターさんがいたら、週に一回くらいセミナーに出る事は可能だったと思います。
ぜひ、0才の赤ちゃんがいらっしゃる方、経済的に可能な範囲で、シッターさんを探してみてください!
すぐには気の合う人が見つからないかもしれませんが、探しておくと3年後、自分の時間を作るのに役立つと思います。
初めての出産であれば、シッターさんは心強い先輩になりますし、家事代行もお願いできたら大助かり間違いなしです。
なぜかというと、多くの場合、この時期のパパはまだ、頼りにできない(ごめんなさい)というか、助けにならない場面も多いからです。
初めての出産、育児の最初の3年間は、「産後クライシス」という言葉があるように、 女性(母)と男性(父)の間で猛烈にすれ違いが起きやすく、正直パパを頼りにするのは難しい時期だと考えましょう。
反論もあるかもしれませんが、これはある程度、生物学的な面もあるので仕方がないと思います。
ブログを利用して育児記録をつける
モンテと同じくイタリアで生まれた教育法、レッジョエミリア・アプローチに「ドキュメンテーション」という活動があるのをご存知でしょうか?
これは子供の活動の記録と情報の共有を目的としたもので、
子供たちや保育士の会話や活動の様子などを記録して、みんなで見られるようにする取り組みです。
また記録は保育士だけでなく、保護者や子供自身、地域の人たちにも見られるようにして、コミュニケーションが生まれやすくする目的もあります。
子供自身も記録を活用して、それを次の学びに活かせるというメリットがあります。ドキュメンテーションは、活字に限らず、動画や写真などのメディアも使って、子供達の活動の様子を記録します。
その記録をもとにして、大人達が活動内容について話し合いをし、子供たちの反応を見ながら、子供たちの興味ある活動は発展させて、関心が薄いものは違う活動に変えます。まさに、子供の「好き」を見つけるための活動ですね。
【第5回】ブログ・ドキュメンテーション
ブログに記録をつけていれば、シッターさんとも情報の共有がしやすいと思いますし、なんといっても、子供の才能を見つけるのに役立ちます。
非公開でも構いません。悩んだ事、忘備録、お出かけの準備リストやお買い物リストに使うのもありです。
ブログは色々ありますが、自由度の高いオリジナルブログをおすすめします。
オリジナルブログは、たった2つの手順を踏めば始められます。
やってみたい!と思う方はこちらの記事をご覧ください。