子供の視覚の発達を促す環境

気球モビールと赤ちゃん

では具体的に、子どもの発達を促す環境を整備するとはどういうことなのかを考えていきましょう。

新生児は物を見るときに30センチの距離にしか焦点が当てられません。
また目のまわりの筋肉(括約筋)はまだ未発達で一点をじっと見つめることができませんし、色もはじめは白と黒のコントラストしかわかりません。
ですから赤ちゃんに何か視覚的なな刺激を与えようと思うのならば、見える距離に近づけて見せなければなりません。

また、誕生前のお母さんの子宮の中は薄暗がりでしたから、強い日差しや蛍光灯の光は避けた方が良いでしょう。
生後2ヶ月を過ぎた頃から大人と同じ生活環境でも大丈夫になってきます。
この2ヶ月は体内環境から人間環境への移行の時期です。その移行は急激にではなく、穏やかになされなければなりません。

興味のあるものを自発的に見ようとしたり、見続けることによって視覚は発達を遂げていきます。
<小さいものへの敏感期

この時期に最適な環境を構成するもののひとつとして、モンテッソーリ教育ではモビールを位置づけています。モビールは紐や糸で吊るされ、軽く、自然な風で動き回るように作られています。
もちろん赤ちゃんの焦点が合うように、低い位置に、吊るしてあげなければ意味がありません。
モビールは赤ちゃんの発達段階あっているだけではなく、皆さんがちょっと手をかければご自身で作ることのできるものです。
そして何よりも赤ちゃんが大好きなものです。

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