自発的活動から集中現象へ

三色カップとスプーン

子供の敏感期に見合った環境が整備され、その環境と子供自身が交わるようになると見られるのが、「自発的活動」です。
この活動こそが子供を「自立」に向けてぐんと伸ばしていきます。自発的活動とは、私たち大人がやりなさいと言ってやるのではなく、子供が自ら手を差し伸べて行う活動のことです。
パンくずと言う劣悪な環境ではなく、もっとその何十倍も何百倍も子どもの発達に貢献する環境を整備していくことによって、子供の自発的活動の量と質はぐんぐん向上していくでしょう。

子供には自らを発達させていく力が、自立させていく力が存在しているのです。
環境さえ整備されていれば、その力が自発的活動となって現れてくるのです。

自分から関わっているのだけれどどうしても上手くできない時、どうしてもわからない時だけ、大人は最低限の介入をすべきです。
最初から構えて、「さぁ、今日はこんなことを教えてできるようにさせるぞ」と言う姿勢は、大人の子供への一方的な押し付けであり、子供が本来持っている、自ら育っていこうとする力を無視したやり方であることを理解しなければなりません。

自発的に関わり始めた活動が、その時のその子どもの発達の段階にぴったりだった時、つまり、敏感期とぴったり合致したときは、子供は必ずその活動を繰り返します。この繰り返しという姿は3歳以上児でも、3歳未満児でも同じです。
ある活動を自らの力で克服しようとするときには法則があるということです。
それはこのようにまとめることができます。

①子供には自らを育てていく力があることを前提とする

②子供の発達段階に合った敏感期に見合った環境を整備する

③環境と子供が関わることができるようになるような提示、与え方をする

④子供は自ら関わると言う自発的活動を始める

⑤繰り返し繰り返し関わり(集中現象)、「できた!」と言う瞬間を迎える。(そして自分で活動を終えた時、子供は心から満足し、同時に心が癒されるのです。)

モンテッソーリは、子供による自発的な活動の繰り返しのことを「集中現象」と呼びました。そしてこの集中現象こそがすべての鍵として位置づけています。
子供が生活をする場のどこかで、この集中現象が現れてくることがポイントになるのです。

大切な事は、同じ「できるようになる」と言う結果が得られたとしても、
私たち大人がやらせて、教え込んでできるようになったものと、
自ら関わってできるようになったものとのあいだには
雲泥の差があるという事実です。

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