子供の心を癒す教育

子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育

私がモンテッソーリ教育について初めて読んだ本がこの本です。

イタリアで生まれ、アメリカが拾い上げた教育

マリア・モンテッソーリというイタリア人の女医によって生み出され、1907年に世界中から注目を浴び、二つの世界大戦を通して忘れられ、冷戦に勝つために教育を見直したアメリカが再発見した教育。

Google創始者2人、ウィキペディア創始者、amazon創始者、シムシティ開発者、オバマ元大統領などがモンテッソーリ教育だそうです。

…ここまでくると、「ジョブスは違うの?」と聞きたくなりますね^^;

私がモンテッソーリ教育を知ったのはIT系のビジネス本からでした。

私がモンテッソーリ教育に惹かれた理由

そして、モンテッソーリ教育がいいと思ったのは、
この本に
学びのスパイラルを回る事によって、子どもの心が癒される」
と書いてあったからです。

私は生後2ヶ月から無認可の託児所に預けられ、1才からマンモス保育園、小学校に入ったら学校+学童保育、という環境で育ち、学生時代はあまり気づいていませんでしたが、親との接点が少なかったためか(?)
…理由はともかく社会人になってからうまく生きることができずに、周囲から怒られた出来事がしょっ中フラッシュバックして、悩み、ものすごく沈んでいた時期が長くありました。

今はメンタルの本等を読んで、フラッシュバックは無くなりましたし、私が怒られていたような事は私だけでなくみんなが経験していて、ビジネスマナーの本などを読めばすぐ解決する類のものも多かったと知りました。
私が大学を卒業した当時はインターネットがこんなに普及していなかったので、そういうちょっとしたマナーを先輩や周りの人から学ばなければいけなかったワケですが、私は人から学ぶのが下手だったのだと思います。

まあ、もともとガサツで無神経と言われるような性格ではあったので、そしてその事で自分も周囲から傷つけられてきたので、
自分もまた子供を傷つけてしまうだろうと不安に思っていました。

モンテッソーリ教育とは

「子供の自己発展の助成」。
子供が自己教育力を発揮できるように、大人が環境を整える事で手伝う教育です。

「自分の興味から初めて、やればやるほど楽しくなり、なおかつ心の傷が癒え、最後にはきちんと力がついているような教育」、…
ここに、子供本来の学びの姿があります。

子供の学びの出発点は、興味や関心です。興味・関心があれば、子供はどんどん主体的に関わりを持ちます。そして、集中して何度も繰り返して活動します。この学びの過程のなかで、子供たちが本来持っている主体性、意欲、集中力、社会性などがどんどん育っていきます。

逆に嫌なことを押し付けられ続けると、これら全部がつぶれていきます。

子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育

学びのスパイラルとは

子供たちには、本来もっている学び方の法則があります。

子供個人の興味・関心から始まり、

その興味・関心に子供自ら集中し、繰り返し取り組む。

取くみ終わると子供の心はハレバレとし、何かの能力が身についている。

そして、次の興味・関心へと移っていく。(はじめに戻る)

この学びのスパイラルを繰り返す内に、傷ついた子供の心が癒される。
そしてさまざまな能力が身についていく。

幼少期にはこの学びのスパイラルを何度も、時には1日の内に繰り返す。

個人の入り口(興味・関心)はそれぞれ違うけれど学びのスパイラルを繰り返す事によって、それぞれ統一のとれた人格を作り上げていく。

それぞれ違う興味の入り口

逸脱発達と正常化


子供は生まれた時から自分で自分を育てるプログラムを持っています。
ですが、
子供は発達の途上で、大人からいらぬおせっかいをされ、横槍を入れられ、色々なものを押し付けられ、自分の人格を統一のとれたものに育むことができなくなります。
これを逸脱発達といいます。逸脱発達をすると様々な問題行動が出てきてしまいます。
イジワル、暴力、自傷行為、無気力、無関心…

しかし学びのスパイラルを繰り返し、心が癒されることによって、子供の問題行動が消え、素直で思いやりのある人間的な行動が現れるようになります。
モンテッソーリ教育ではこれを正常化と呼んでいます。

何かを身につけさせようと押し付けて教え込んだり、問題行動へ直接働きかけて治そうとしたり、このような対症療法的な関わり方では子供は育ちません。
この学びのスパイラルを回って本来の学びの楽しさを味わうことによって、子供は人間としてよりよく成長し、結果的にさまざまな能力や知識を身につけます。
能力や知識が身につくのは、あくまで結果です。
逆説のようですが、ここが大きなポイントです。

子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育

著者がドイツの留学中に、幼稚園へ実習に行ったときに、
ある乱暴な子供がいて、

「あの子の乱暴は、大きな問題だと思います。どのように指導しようとなさっているのですか」
と質問すると、

「あの子が乱暴したとき、そのつど注意はしていますが、それはあまり効果がないでしょう。あの子が、自分の興味・関心を見つけて、あるものに集中して関わるようになれば、あの乱暴もひとりでに消えていくと考えています」
という答えが返ってきたそうです。

敏感期

>敏感期とは

参考図書

コメントを残す

Verified by MonsterInsights